第10回環境研究シンポジウム

「わたしたちのくらしと「水」を考える-「水」の一生を辿る-」の開催にあたって

平成24年環境研究機関連絡会事務局 独立行政法人 国立環境研究所 理事長大垣 眞一郎

 環境研究機関連絡会は、環境研究に携わる国立および独立行政法人の13の研究機関で構成しており、さまざまな環境研究の分野で連携し、それぞれの研究を推進するとともに、さらに、広く社会の皆様へその活動・成果をお伝えすることを目的としています。このため、毎年、皆様に最新の環境研究の成果をご覧頂くとともに、13の研究機関の幅広い活動をご理解頂くために、「環境研究シンポジウム」を開催してまいりました。

 

 昨年発生した東日本大震災につきましては、被災地の一日も早い復旧・復興はもとより、これを契機として災害に関する社会的な関心が高まっています。各研究機関ではそれぞれの分野において、被災地での現地調査の実施や各種観測データ等の分析・解析を行うなどの取組を進めているところです。

 こうした中、今回の第10回シンポジウムでは、東日本大震災はもとより、広く災害やそれに伴う環境への関わりを取り上げることとし、「災害と環境-守る!備える!!乗り越える!!!-」をテーマとして企画しました。

 シンポジウムでは、まず、東北大学災害科学国際研究所所長の平川新先生をお迎えして基調講演を頂き、その後、各研究機関の研究者より「災害と環境」についてどのように「守る」「備える」「乗り越える」のかという切り口で、講演及びポスター発表によりそれぞれの研究成果を発表します。

 

 本日ご参集頂きました皆様には、講演やポスター発表を通して、私たちの研究活動にご理解を頂くとともに、忌憚のないご意見を賜ることができれば幸いです。