第7回環境研究機関連絡会成果発表会

講演2 外来生物から環境を守る「侵略的外来生物のリスク評価と管理」

発表者:独立行政法人国立環境研究所 環境リスク研究センター 主席研究員五箇 公一
情報提供期間:独立行政法人農業環境技術研究所、独立行政法人森林総合研究所

概要

現在、世界レベルで、侵略的外来生物による生物多様性の減少が問題とされており、国際自然保護連合(IUCN)は、「レッドリスト2002」において、侵略的外来生物を、「生息地の破壊・悪化」および「乱獲」にならぶ、野生生物の三大絶滅要因の一つと位置づけている。我が国では、侵略的外来生物の生態影響から在来の生物多様性を保全することを目的として、2005年に環境省によって「外来生物法」が施行された。この法律により、マングースやアライグマ等、有害な外来生物は「特定外来生物」に指定され、輸入することや飼育すること、野外に放逐することが禁止される。特定外来生物の指定には科学的なリスク評価が必要であり、その生態影響防除には有効な管理手法が求められる。本講演では、国立環境研究所を中心とした外来生物のリスク評価と管理に関する研究活動を概説する。

講演内容

講演資料 PDF17.9MB