第10回環境研究シンポジウム

講演6 超高層マンション・大規模建築物における給排水設備等の防災対策
― 被災後における居住環境維持のための技術開発―

講演者:(独)建築研究所 環境研究グループ 上席研究員山海 敏弘

 都市・建築物が地震等によって被災した場合、都市インフラ(電気、上水、下水、ガス等)はある程度の期間途絶することを想定する必要がある。

 特に大規模な建築物については、当該建築物において、在館者の一時的な退避や最低限の避難生活を担保することができない場合、大きな社会的混乱が予想され、特に、トイレ、生活用水の確保は、最重要課題の一つである。

 このため建築研究所では、地震等の災害によって上水、下水、電気、ガス等のインフラが途絶した場合においても、在館者の一時的な退避や最低限の避難生活のための居住環境を担保することができる、給排水設備等に関する防災対策技術に関して研究を実施した。